この本を読んでいる時、あなたはひとりじゃない。
基本情報
タイトル:去年(こぞ)の雪
著者:江國香織
出版社:角川書店
カテゴリー:小説
満足度:★★★★/5
映像化:なし
あらすじ
小学生、小さい子どもを持つ母親、定年を迎えた老夫婦、ひと時代前の屋敷に住む娘とその婚約者、さらには死後の世界にいる人たち…
あらゆる世代、時代にいる人々の日常が、ほんの少しずつ重なりながら繰り広げられる。
登場人物
*多数
コメント
江國香織さんの本はいくつか読んだことがあり、好きな作家の一人です。
通常、短編集でない限りは一冊の本の中に、特定の誰かの、または特定の時代や場所を舞台にしたひとつの物語が描かれますが、『去年の雪』では物語における「特定」が存在しません。
様々な人物が登場し、様々な時代が時折重なる。そして短い間隔で目まぐるしく場面が変わる様子は、ショートショートよりも短い、超ショートショート(?)を読んでいるような感覚でした。
ちょっと普段とは違う読み心地の小説が読みたい、というときにご案内したいです。
”かつて、自分は死んだことがある。”
byふぇれっと
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