しろくまライブラリー

きなこわらびもち(うさぎ)と元図書館司書2匹の日常。本、映画、ご飯、色々あるよ。

【小説】「かがみの孤城」辻村深月

あなたを、助けたい。

かがみの孤城 辻村 深月(著/文) - ポプラ社

基本情報

タイトル:かがみの孤城

著者:辻村深月

出版社:ポプラ社

カテゴリー:小説

満足度:★★★★/5

映像化:なし(コミック化と舞台化はしている)

あらすじ

 安西こころは、学校に行けない中学1年生。ある日、こころの部屋の鏡が光り、鏡の向こうへと行けるようになる。鏡の向こうには、大きな城と、狼の面を被った少女「オオカミさま」がいた。

城に集められたのは、こころを含めて7人の子供たち。オオカミさまは彼らに、城での「願いの鍵」探しを発表する。オオカミさまの目的とは、そして「願いの鍵」探しの結果はどうなるのか…?

登場人物

*安西こころ(あんざい こころ)

中学1年生。ある出来事がきっかけで不登校になってしまう。両親は共働きで、日中は家に一人でいる。

*オオカミさま

狼の面を被り、フリルのドレスを着た少女。幼そうな外見に似合わない口調で話す。

*リオン、アキ、フウカ、ウレシノ、マサムネ、スバル

こころと一緒に城へ集められた子供たち。

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コメント 

2018年本屋大賞を受賞した超有名作品…ということを知っていただけで、これまで読む機会がなく、最近身内からおすすめしてもらったのがきっかけで読みました。

「鏡を通って不思議な世界へ行く」「願いが叶う鍵」と、一見よくあるファンタジー設定の組み合わせですが、これに「童話」「謎解き」の要素が加えられているのがミソです。題材になっている童話と謎解きの答えがつながったとき、思わず「あぁ……」と感嘆しました。さすが本屋大賞、伏線回収がうまい。

また、「不登校」も物語の中心テーマです。ページ数にボリュームはありますが、中高生の子にもぜひ読んでもらいたいですね。

 

 

 

”私たちは、助け合える。”

 

byふぇれっと